頭骨だけが転がっていました
2014年9月7日、日高町
最終日の最後に立ち寄った浜で、この旅2個目となるイルカ類の頭骨をゲットすることが出来ました。
この頭骨の上顎には歯の痕跡が見当たらないことから、1個目の
ネズミイルカと思われるものとは別種のようでした。
ざっと調べたところ、北海道に漂着記録があるイルカ類で上顎に歯の無い種は、マイルカ科 Delphinidae のハナゴンドウ
Grampus griseus だけのようです。
しかしハナゴンドウとは、頭骨の形状が一致しません。
そこで他の種の頭骨を片っ端から見ていくと、ネズミイルカ科 Phocoenidae のイシイルカ
Phocoenoides dalli と、形状がほぼ一致するようでした。
しかしイシイルカの上顎には23~28本の歯があり、骨にも歯があることを示す窪みが確認出来ます。
そこで改めて見たところ、微かではありますが、歯があったと思われる窪みを見出すことが出来ました。
そのためこの頭骨は、暫定的にイシイルカとして記録することにします。
いつか状態の良い頭骨が入手出来たら、また比較してみたいと思います。