2015年 04月 14日

エゾシカの角研ぎ跡?

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エゾシカ Cervus nippon yesoensis の角研ぎ跡?
2015年4月8日、厚沢部町字上里


道沿いに生えているトドマツの幹に、引っ掻き傷のようなものが幾筋もついていました。

最初はエゾヒグマの爪痕かと思いましたが、乱雑な感じから何となく違うような気がし、考えた末に思い至ったのが、エゾシカが角を研いだ跡ではないかということでした。

「野生動物痕跡学事典」(門崎允昭著、北海道出版企画センター刊)によると、シカの角研ぎには角の先端を研ぐものと、先端以外の角面と分岐部を研ぐものの2型があるということです。

そして、先端を研ぐ場合はその部分が引っ掛かるだけの面積がある比較的太い樹(樹径15cm以上)を使うのに対し、角面などを研ぐ場合は太い樹も使わないわけでは無いようですが、大体は樹径10cm以下、通常は7~8cm以下の細い樹を使うとのこと。

今回見つけたのは、直径30cm以上はあったと思われるトドマツの幹を鋭いもので引っ掻いたような痕跡だったので、おそらく角の先端を研いだのではないでしょうか。

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正面から
2015年4月8日、厚沢部町字上里


ここ3~4年で、以前はそれ程見られなかったエゾシカの痕跡(主に足跡)を、かなり目にするようになりました。

もしかしたら個体数が増えているのかもしれず、そうなると今後増々、野外でエゾシカの痕跡を目にする機会が多くなりそうです。

今までエゾシカの痕跡はあまり見たことが無く、気付かず見落としていることが多々あったと思うので、今後は注意したいところです。

そしていつか、落ちた角を拾いたいものです。
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by arisuabu | 2015-04-14 20:27 | 哺乳類 | Comments(2)
Commented by 尚 nao. at 2015-04-16 00:13 x
少し前のペリットもそうですが、野生動物のフィールドサインも興味深いですよね。
どうしてもビーチコーミングが中心になるので、野生動物の多い県北の山地に行けませんが
フィールドサインの写真はいろいろ撮りたいと思っています。
こっちもシカはけっこう増えているみたいですし。
Commented by arisuabu at 2015-04-17 07:25
尚 nao. 様
野生動物の姿はなかなか目にすることはありませんが、痕跡だけでもワクワクしてしまいます。
今年は海と山、バランス良く行きたいと思っているので、痕跡の写真もしっかりと撮りたいです。
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