2016年 02月 01日

アカニシ? の化石

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アカニシ Rapana venosa
2016年1月4日、千葉県南房総市

小さな二枚貝交じりの砂が固着している巻貝が、しばらく前に形成されたと思われる漂着物ラインに転がっていました。

巻貝はほぼ完品で新しそうに見えましたが、全体の雰囲気からすると何やら化石っぽい感じ。

付着している二枚貝の一部や殻口を覆っている砂の隙間からは透明の鉱物らしきものが確認でき、そのせいか手にするとズシリとした重みがありました。

この記事を書くにあたり調べたところ、巻貝はアクキガイ(アッキガイ)科 Muricidae のアカニシに、とてもよく似ているように見えました。

そして鉱物らしきものは、貝殻の成分である炭酸カルシウムが溶け込んだ地下水が殻の中に溜まり、その後水分が蒸発することで結晶した方解石ではないかと思われました。

千葉県では方解石が結晶した貝化石が産出する場所があるようで、複数のページでそこで採集されたという貝化石が紹介されていました。

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殻口の砂の隙間から覗く方解石(Calcite)?

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付着している二枚貝内部の方解石(Calcite)?

これを見つけた時は、およそ化石などありそうに無い場所だったので、誰かが不要になったのを浜に捨てたのではないかと考えていました。

しかし調べるにつれ、こういった状態の化石は結構貴重らしいことが分かり、捨てられた説はちょっと無いかな・・・と思うようになりました。

他の可能性としては、海底にあったものが荒れた時に打ち上げられた、という至って普通のことしか思い付きません・・・。

まぁ来歴はともかく、発見時は「捨てられる(と思っていた)くらいだから珍しくは無いのだろうし、重くて嵩張るから回収しようかどうしようか」と結構悩みましたが、結果的に持ち帰ってきて良かったです。

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アカニシ Rapana venosa
2016年1月4日、千葉県南房総市で採集
殻高105mm、殻径73mm


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by arisuabu | 2016-02-01 21:26 | ビーチコーミング | Comments(2)
Commented by 尚 nao. at 2016-02-09 00:00 x
館山で化石を採集された人のブログを見ていたら、良く似たものが載っていましたよ。
近隣の土地ですし、同じ地層が南房総市の海まで伸びている可能性はありますね。
でも僕はきっと、あ〜アカニシか…とスルーしちゃうと思います。
化石!とピンときたarisuabuさんはすごいです。
Commented by arisuabu at 2016-02-09 21:22
尚 nao. 様
貝に固着している砂が無ければ、僕もスルーしていたと思います。
千葉は海岸で色々な化石が拾えるようなので、とても良いですね。
耳骨やサメ歯も拾いたいですが、カニやウニの化石も拾いたいです・・・。
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