アオイガイ Argonauta argo
2016年10月8日、上ノ国町
波打ち際に溜まった大量のわさ~の上にちょこんと乗っていた、今季第2号。
初モノよりはちょっぴり大きく、殻長は30mmくらいだったでしょうか。
この時も容器を持っておらず、仕方なく手に持って歩いていたのですが、途中で気になる巻貝を見つけてしまったのが運の尽き。
まずは撮影しようと、太陽の位置や巻貝の向きなどから海に背を向けて腰を下ろし、傍らにアオイガイを置きました。
そしてカメラを構えたその時、背後からそれまでよりも大きな波の音が。
「あっ、これはちょっとヤバいかな・・・」と思った時には、もう手遅れ。
押し寄せた波に飲み込まれて下半身はずぶ濡れ、置いていたアオイガイも撮ろうとしていた巻貝も流され、再び出合うことはありませんでした・・・。
ビーチコをする際の注意点の一つ、「大波が来ることがあるので、汀線近くでは海に背を向けない」ということは頭には入っていましたが、それを身をもって体験してしまい、そして、今季第2号は写真しか残らない結果となってしまいました・・・。
同個体
2016年10月8日、上ノ国町
ちなみに、写真すら残せなかった巻貝ですが、形はタマガイ系、殻長は10mmほど、全体が白くて螺溝が複数あるという記憶を頼りに調べたところ、日本海側では男鹿半島以南に分布するというタマガイ科 Naticidae の「ネコガイ Eunaticina papilla」というのが、最も近いと感じました。
仮にネコガイだとすると、名前が可愛いですし、
ハナビラダカラや
マクラガイのように北海道から見たら南方系の貝になるのでもう一度見たいのですが、その後再発見には至っていません・・・。
雪が積もって出掛けるのが億劫になる前に、何とか見つけて正体をハッキリとさせたいところです。