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2013年 06月 02日

ムクゲネスイ

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ムクゲネスイ Rhizophagus (Rhizophagus) subvillosus
2013年5月24日、厚沢部町土橋自然観察教育林


ケモンヒメトゲムシの幼虫がいないかと、シラカンバの樹液に目を凝らしていた時に見つけました。

当初は、上翅の赤紋から、普通種で北海道にも分布するヤマトネスイだと思いました。

しかし、「日本産ヒラタムシ上科図説 第1巻」に図示されている標本写真を見ると、背面に毛が全く見当たりません。

「もしかして、ヤマトネスイではない・・・?」

そう思って検索表を引いてみると、「背面は毛を装い、頭部、上翅末端、尾節板は特に顕著である」という特徴を持つ、ムクゲネスイという種に落ちました。

またムクゲネスイは、「第5腹板中央は急に深く横長にえぐれる」ということなので、該当箇所を見てみたところ、記述に一致するえぐれを確認することが出来ました。

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第5腹板中央のえぐれ(矢印の部分)


以上のことから、写真の個体はムクゲネスイだと思われるのですが、1つだけ気にかかることが。

それは、体色。

写真の個体はヤマトネスイのように上翅に斑紋がありますが、上記の図説によると、ムクゲネスイは「全体赤褐色を呈するが、頭胸背と上翅の中央や周辺部はやや暗色となる」ようなのです。

ただ、ググると同じような斑紋のあるムクゲネスイの写真を掲載しているサイトがあったので、このような個体も現れるのではないでしょうか。

体色に関しては疑問が残りますが、それ以外の特徴は一致していると思われるので、ひとまずムクゲネスイとして記録しておきたいと思います。

ムクゲネスイは、本州、四国、九州に分布し、朽木や落葉下から得られるが少ない種だということです。

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ムクゲネスイ Rhizophagus (Rhizophagus) subvillosus

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by arisuabu | 2013-06-02 22:55 | 鞘翅目 | Comments(2)