ウミガメ科の一種 Celoniidae sp.
アカウミガメ Caretta caretta
2015年8月29日、長万部町
この春に知り合いの方から頂いた車があと数日で乗れなくなるという8月末、初めて一人で太平洋側の浜へ行ってきました。
そこで、予想もしていなかったウミガメの死体と遭遇。
浜を歩き始めて、2~3分後の出来事でした。
甲長約660mm
2015年8月29日、長万部町
以前、
函館で見つけたウミガメを調べた時に、肋甲板の枚数が種の識別点の一つになるということを学んでいたので数えたところ、正確には分かりませんでしたが、どうやら7~8枚はあるようでした。
ただ、何枚だったら何ウミガメということをすっかり忘れていたため、現地では種は判りませんでした。
全体的にそこそこ分解が進んでいましたが、残念ながら胴体はまだ持ち帰れるような状態には至っていなかったので、胴体はそのままにしてほぼ白骨化していた頭部のみ回収しました。
砂に埋もれていた頭部を出して撮影
2015年8月29日、長万部町
帰宅後に調べたところ、国内に漂着記録があって肋甲板の枚数で該当したのは、ヒメウミガメ Lepidochelys olivacea 1種のみ。
しかし、ヒメウミガメは背甲がほぼ円形でドーム型をしているということですが、これはあまりそうは見えないため、ウミガメ科の一種として記録しておきます。
もしヒメウミガメであれば、漂着記録自体が少ないと思われるので、貴重な記録かもしれません。
この写真だけで種が判る方がいらっしゃいましたら、ご教示頂けますと幸いです。
ちなみに、もう一度ちゃんと確認したいと思い、先日Uさんにお願いして現地に連れて行ってもらいました(Uさん、ありがとうございました)。
ですが、事前にUさんから「海が荒れたみたいでカメの死体は無くなっていた」とお聞きしていた通り、残念ながら再発見は出来ませんでした。
[追記 2015年10月5日]
尚 nao.さんのコメントを基に調べ直したところ、背甲の形から本個体はアカウミガメであると思われました。
函館で見たのがアオウミガメだったので、これでアカとアオ両方見ることが出来ました。
コメントを下さった尚 nao.さん、本当にありがとうございました。