
エゾフクロウ Strix uralensis japonica
2015年10月6日採集
勤務先の社長が、出先からの帰りに道路脇で見つけたと言って、綺麗なエゾフクロウの死体をお土産に持ってきてくれました。
貴重なサンプルでしたが、自宅の冷凍庫はもう満杯。
そこですぐに処理し、頭、翼、尾羽、脚など主要な部分のみを残しました。
作業中、右上腕骨が骨折していることに気付きました。
死体の発見場所からして、おそらく道路を横切った際に車と衝突してしまったのでしょう。
骨折し飛べなくなってしまったことで餌のネズミなどを捕えることが出来ず体力が低下し、そこに朝の冷え込みもあって死に至ったのかもしれません。
また、この個体の羽根にはまだ鞘から出きっていないものも見られたため、今年巣立ったばかりの若鳥ではないかと思われました。
若さゆえの経験不足が、事故に繋がってしまったのではないでしょうか?

頭部正面

頭部側面

左翼

脚と長く鋭い爪
今回は頭骨を取りたかったためバラしてしまいましたが、次の機会があったら今度はフラットスキンにして残したいです。
それと、今回得た羽毛を使って、来年はコブスジコガネ類を久しぶりに狙ってみようかと思っています。